違法な企業運営の温床!ブラック企業日本一を決める「ブラック企業大賞」
昨今話題に登る機会の増えた「ブラック企業」。
そのブラック企業をユーザーの投票でランキングする
「ブラック企業大賞」なるサイトが話題を集めています。
経産省や経団連から圧力がありそうですが、
「ゴールデンラズベリー賞」みたいで日本もこういった
民主的でブラックユーモアな企画が出来るんだなってちょっと関心しています。
さて、そもそも「ブラック企業って何?」なんて人は
少数派なんだと信じていますが、一応補足説明をすると
無賃金のサービス残業やボランティアの強制などで労働基準法を犯し、
低賃金で労働者をコキ使い、そして「法人の犯す殺人」とも言える
過労死や自殺に追い込む悪徳企業のコトをそう呼びます。
単純に「法を犯している会社」「悪いことで儲けている会社」ではなく、
労働環境や経営者の人格が著しく劣悪な会社が
一般の人から「ブラック企業」と認識されています。
日本は他国と比較してとても民度が高く、平和で
法律を順守する国だというイメージがありますが、
「労働基準法」や労働者の環境整備ではとっても遅れていて
支配者層の感覚が麻痺していると言っても過言ではありません。
欧米と比較して労働者が経営者や会社を訴える事例が
極端に少ないのが要因でしょう。
自分の経営が間違っていることに気づく機会や、
それによって損をすることがあまり無いのです。
今までの経営による犠牲の蓄積や貧富の格差拡大でやっと一般の人に
その「おかしな労働感覚」が認知されてきたのだと思います。
インターネットの普及による「情報の共有」というのも大きいでしょう。
僕の持論ですが、日本は休日をしっかり休ませ、
適切な労働時間で働くことによって消費が増え
内需が増えて景気が良くなると考えています。
経営者や経団連は「死ぬまで働いて売上上げろ」と思っているんでしょうが、
それが大きな間違いであるとそろそろ気づいて欲しいものです。
企業同士が競争すること自体は素晴らしいことですが、
労働者の「人間らしい暮らしや幸せ」を踏みつけてまで
競争に没頭するのは社会としてマイナス以外の何ものでもありません。
ブラック企業の行いは自己の正当化や勝手な倫理観の盲信という点で、
カルト宗教のテロに近いものがあります。
本来ならば国が主導して労働者に犠牲を強いる企業同士の
不毛な競争をコントロールすべきところですが、
国を動かす政治家や与党が大企業や経団連の傀儡となっていることが問題です。
官僚も天下り先に不利な仕事は決してしません。
法治国家ですので、「労働基準法を守らせる」「罰則を強化する」
っていうだけでかなり効果を上げそうですが、国は一切そこに切り込みません。
現在の時点で「ブラック企業大賞」得票数断然トップの
「ワタミフードサービス株式会社」創業者 渡辺美樹さんは
自民党公認・比例での出馬が決定しているそうです。
比例ですので自民党に投票するだけで、
渡辺美樹さんが当選する可能性があります。
もうこの一例を見るだけで、国や与党が「労働者なんてどうでもいい」のだと
言っているようなものです。
ですから、一般の国民が自主的に「ブラック企業大賞」のような企画で
悪徳企業の実態を周知させていくことはとても国益にかなっていると言えます。
適度に働き、適切な報酬を得て、上手に消費し社会に還元する。
こういった当たり前の幸せを社員に与えられない企業は
既に破綻していると言っていいでしょう。
法(労働基準法)を犯さないと維持できない会社なんて潰れてしまえと、
誤解を覚悟で申し上げます。
経営者の方は、自分の経営が人や社会にとって
本当に良いものかを常に自問自答すべき責任があると思います。
社員も含めた他者を幸せにすることこそ「商売」であり、
その見返りが報酬です。
正義だなんだと自己の行いを正当化するような発言は、
見ていて醜悪だと言わざるえません。
「ブラック企業大賞」に登場する企業は日本にはびこる悪徳企業の
ほんの一例に過ぎませんが、それを知ることは実に有意義だと思います。
ご興味あればぜひ一度ご覧ください。
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