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Catalyst Omega~AMD Radeonの逆襲~フルHD液晶モニターに4K超解像表示

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Catalyst Omega~AMD Radeonの逆襲~最新ドライバでフルHD液晶モニターに4K表示
Catalyst Omega~AMD Radeonの逆襲~最新ドライバでフルHD液晶モニターに4K表示

テンションが上って、スターウォーズ的なタイトルにしてみました。

さて、グラフィックボードのGPU市場で雌雄を決するNVIDIAとAMD Radeon。最新のナノアーキテクトによる超省電力・低発熱・ハイパワーを実現したGeForce GTX970/980の登場で、グラボ市場に先手を打ったNVIDIAの一人勝ちかと思われましたが、AMD Radeonも負けっぱなしではありません。

今までの現状を軽く説明しますと、上記した高性能化に加えグラボへの負荷やゲームのfpsにほとんど影響を与えずにゲーム動画の録画や配信を支援する「ShadowPlay」や、CGの演出をハデハデにしてくれる独自規格の「PhysX」などが特徴のNVIDA。

打って変わってMicrosoftの提供する描画アーキテクチャ「DirectX」に代わる独自のシステム「Mantle」で対応ゲームでのfpsが向上する……という話だったんですが実際あまり効果は無く、全体的にパッとしない戦略のAMD Radeon Rシリーズ。ただ、ハイエンドのコスパ的にはとってもお買い得。

みたいなイメージだったんですが、今回AMDの公開した新ドライバ「Catalyst Omega」で遂に反撃の火蓋が切って落とされましたメラメラ

その詳細を僕の分かる範囲でご説明してみたいと思います。

●フルHDの液晶モニターに超解像の4K画像を描画する新機能!

簡単に説明すると、グラボの内部で4K解像度の画面を描画(レンダリング)し、ダウンスケーリングでフルHD液晶モニターに表示するというもの。つまり画面設定でフルHD(1920×1080)液晶モニターでも4K(3840×2160)を選択できるのです!

当然グラボのパワーを使いますのでゲームのfpsそのものは落ちますが、公開されている画像を見る限りシームレスにフルHDを描画するよりも断然美しい画面になっています。

この新機能はグラボのパワーを必要とするため、AMD Radeon R9 290シリーズと285のみ対応。

もちろんWindowsの画面設定で変更出来るくらいなので、ゲームに限らず通常のデスクトップも高解像度化されます。

●動画再生支援の高性能化!

まず「AMD Fluid Motion Video」。コレは再生ソフト側が対応している必要があるんですが、「PowerDVD 14」のような映像再生ソフトで、フレームレートの最適化や補完フレームの生成によってスムーズな動画を楽しめるというもの。

CPUの演算能力を使ってソフトウェア側でフレーム補完を行うのと比較して、グラボで処理することでCPU負荷を抑え、さらに専用アーキテクトによってヌルヌルな動画を楽しめるらしいです。

次に「Contour Removal」。簡単に言えばグラボに搭載された高性能なノイズリダクション。青空などの圧縮ノイズが出やすい映像のノイズを緩和してくれるとのこと。この機能はAPUを含むRadeon Rシリーズで全てで利用可能。

さらに「Detail Enhancemnet」。こちらもノイズ除去に近い機能ですが、簡単に言えばフルHD未満の低解像度の映像をフルHDクラスの解像度に高画質化する超解像技術(アップスケーリング)。元データにももちろん影響を受けると思いますが、かなり綺麗な映像に補正してくれるようです。

大きく分けてこの三つの映像出力部(グラボ)のハードウェアによる高画質化で、様々な動画再生を支援してくれる新機能となっています。

●NVIDIAのG-SYNCに対抗した「FreeSync」

モニターの描画とグラボの描画演算を同期してフレームレートを最適化する機能。NVIDIAのG-SYNCとは違い仕様が完全にオープンでロイヤリティフリーなので、採用製品が今後多数発売されそうな雰囲気。

G-SYNC対応製品はその分高額ですが、「FreeSync」の場合は低価格で発売されそうな見込みです。

●バグフィクスから5K対応、全体的な高性能化までてんこ盛り!

サラッと更新される今までのグラボドライバとは違い、今回の「Catalyst Omega」は慎重な検証によって多数のバグを除去し、当初のドライバと比較して最大29%の性能アップが見込めるとのこと。

さらに5K解像度の出力にも対応し、「AMDが遂に本気を出した」感のある、かなり強力なドライバ・アップデートなのです。

もちろんNVIDIA製品も甲乙付けがたい高性能ですが、動画再生支援や4K超解像出力に関しては一歩リードなAMD Radeon。今買うなら本当に迷ってしまいますが、R9 285、290/290XかGTX 970/980あたりで迷っていて、「映像美」にこだわるならAMDがオススメかも知れません。

Mantle対応ゲームも少しづつ増えているようですし、先日書いた記事「今しかない!僕と契約してAMD信者になろうよ!AMD Radeonで組む高性能自作ゲーミングPC」じゃないですが、「AMD」にこだわった一台を組んでみるのも面白そうです。

まずはグラボ選びに迷っているゲーマーのアナタ!AMD Radeon Rシリーズも選択肢に入れてみてはいかが?新ドライバによってゲームも動画も美麗な高画質で楽しめる今が買い時です!

AMD Radeon R9 290 / 290X
AMD Radeon R9 295X2
AMD Radeon R9 285

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