
暑い!最近めっちゃ暑い!CPUもGPUもチップセットも体も暑い夏真っ盛り。こんな時こそせめてCPUだけでも冷却すべく、オールインワン水冷CPUクーラー特集です。
世の自作erの皆様には常識だと思いますが、CPUクーラーには空冷と水冷があり、そして水冷の中にもメンテナンスが必要な通常の水冷とメンテナンスフリーのオールインワン水冷クーラーがございます。
何が違うの?メリット・デメリットは?という情報を下記にまとめてみましたので、ご確認下さい。
●静音化できる訳じゃないじゃない
一見、「水冷」と見ると「空冷」よりも静かになりそうな気がします。しかし、ファンの静音化やCPUの低発熱化によってイマドキは空冷でも十分静かです。そして高負荷時には結局冷却のためにファンをぶん回すので、水冷でもウルサイのです。
さらに水冷には冷却液を循環させるラジエーターによってモーターが回りますので、その音が多少鳴ります。なので「水冷は空冷より静か」とは言えません。
●ケース内の総熱量が軽減される
空冷の場合、ヒートシンクに伝わった熱はケース内にファンで拡散されます。つまりケース内の温度を上昇させてしまうのです。かなり密閉された窒息ケースや小型のボックス型PCケースでは、これは致命的なダメージとなる場合があります。
打って変わって水冷ならば、熱が比較的外に排出されますので、庫内の温度を不用意に上げてしまうことがありません。
ケース内のエアフローが悪い場合でもその影響を受けにくいので安心です。
●CPUの温度が安定し、急激な温度上昇をしにくい
空冷CPUクーラーの場合、ヒートシンクの熱伝導の上限によって一気にCPUの温度が高くなり、そして冷えにくいというデメリットがあります。しかし水冷の場合には常に冷却液が循環していますので、急激な温度上昇や熱の許容量オーバーをしにくいというメリットがあります。
要は高負荷時によく冷えますよ・・・と。
●空冷よりも劇的に冷える訳じゃない
「水冷はよく冷える」というイメージですが、一概にそう言えません。ラジエーターによって循環する液を冷やす風はケース内から外に排出されますので、結局ケース内の温度までしか冷えません。
つまりケース内の温度が高い場合には、水冷だろうと空冷だろうと大した冷却力は無いのです。それならば、空気の循環を促進する空冷の方が良いかもしれません。
外の空気を効率よく取り込んで庫内の温度とエアフローをコントロールする必要は、空冷・水冷ともに同じです。
●かなり少なくなったものの「液漏れ」の危険アリ
イマドキのオールインワン水冷はかなり高品質になり、ちょっとやそっとじゃ壊れませんが、液が循環しているのは変わりませんので、万が一というレベルで液漏れの危険があります。
パソコンは当然電子機器で水に弱いため、液漏れした場合には一発でオジャンです。
●ラジエーターがデカイのでケースを選び、ホースの干渉、取り付けの難易度に注意
液を冷やすためのラジエーターが大きく、ケースを選びます。購入の際にはケース内に設置できる余裕があるかのチェックが必要。さらにヘッドとラジエーターを繋ぐホースも結構太くて長いため、他のパーツとの干渉が心配です。
取り付けの難易度というのは、空冷と比較して。オールインワン水冷は基板裏に金具を置いてヘッドで挟み込む形で取り付けるタイプが多いのですが、この作業に苦労する人が多いようです。
という訳で、水冷は完全完璧で高性能な冷却ツール・・・という訳では無いのです。むしろ環境によっては空冷を選んだ方が良い場合も多いです。
しかし、高負荷時の熱の上昇を抑えてくれるので、リファレンス空冷で70度がオールインワン水冷で60度になったなんて話もあります。
3DゲームやエンコードなどCPUを酷使する用途では、かなりアドバンテージを得られることでしょう。
ハードユーザーの皆様は、CPUの寿命を伸ばすため、高負荷時のパフォーマンス維持のためにもオールインワン水冷の導入はいかが?最近はかなり低価格化されましたので、高めの空冷と変わらない値段で気軽に購入出来ます。
という訳で本日はオススメのオールインワン水冷CPUクーラーをご紹介。出来るだけ安くて高品質な物を選んでみやした。

安くて高品質がウリのサイズさんが販売しているオールインワン水冷クーラー「アプサラス」。オールインワン水冷の中でも約7千円という安さが光る最安値クラスの商品。
●サイズ 【HASWELL対応】 アプサラス3 一体型水冷CPUクーラー APSALUS3-120

CPUクーラーでお馴染みコルセアのオールインワン水冷クーラー。こちらも約7千円とかなり低価格な商品です。
公称値ではファンの回転数がサイズのものより500rpmほど高く、ノイズのdB値も高めです。その分冷えるということだと思いますが、その辺はお好みで。
●Corsair 一体型水冷CPUクーラー CW-906007-WW (H60)

光り物でカッちょイイデザインでお馴染みZALMANの一体型水冷クーラー。ヘッドとファンに搭載されたLEDファンと独特のデザインで、魅せる自作PCにピッタリ。
お値段も手頃なので、ビジュアルにこだわりつつ水冷化をしたい時に最適の製品です。
●ZALMAN Reserator3 MAX 水冷一体型CPUクーラー 日本正規代理店品 HS1050 Reserator3 MAX

デュアルファン&大型ラジエーター搭載でワンランク上の冷却力を発揮するコルセア製オールインワン水冷CPUクーラー。
一見して分かる通りケースを選びそうな縦長の大型ラジエーターと二発のファンを装備。お値段も一万円オーバーで、一体型水冷としてはミドルクラスと言ったところ。もしケースに余裕があるなら他の製品よりも高い冷却力と温度の安定化が期待できるので、オススメです。
●Corsair 一体型水冷CPUクーラー CW-9060009-WW (H100i)

特許技術採用で冷却力が若干高いらしいENERMAXの一体型水冷CPUクーラーです。ZALMANと同様に光るファンを搭載し、無骨ながら見た目もグッド。
見た目の印象ですが、他の製品よりパイプが細い気がします。
ファンの回転数の最大値を三段階で設定可能なので、ファンの音が気になる人に最適。お値段的に低価格帯ですが、機能美という点で一歩リードしている感じです。
●ENERMAX 水冷CPUクーラーLIQMAX ELC-LM120S-TAA

その名の通りクーラーのマスター、老舗クーラーマスター製のオールインワン水冷クーラーです。お値段1万3千円と他の商品に比べ若干割高ですが、ド定番にして鉄板。冷えない訳は無い高性能製品。
二発のファン搭載の大型ラジエーターですのでケースを選びますが、冷却力は問題無いので冷却力重視で水冷ユニットを選ぶならまず選択肢に登るアイテムでしょう。
●Cooler Master Seidon 240M 水冷CPUクーラー 24cm ラジエータ FN739 RL-S24M-24PK-J1
他にも三発のファンを搭載した超大型ラジエーター搭載製品や、様々なメーカーの一体型水冷クーラーが発売されています。
より専門的な商品をお探しでしたら、下記のリンクより「ドスパラ」で「水冷」と検索してみて下さい。「メンテナンスフリーの水冷クーラー付きグラフィックボード」なんていう変わり種の製品もあったりします。
●【ドスパラ】パーツ・周辺機器は5,000円(税込)以上で送料無料!

フルタワークラスのPCケースをお使いだったり、これから自作をしようという方は、よく冷えるオールインワン水冷クーラーがオススメですよ

( ̄▽+ ̄*)
何よりヘッド部がスッキリするので、見た目がオシャレ。シースルーケースで組む時にはZALMANさんのが欲しいなあ。
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